現物グリッド入門：仕組み、使うタイミング、Bitgetで現物グリッドBotを使う方法

現物グリッド取引とは？

現物グリッド取引は、定義された価格範囲内で、事前に設定した間隔で体系的に売買注文を出し、市場の変動性を利用する自動取引Botです。原理は簡単で、安値で買い、高値で売ることを感情的になることなく繰り返します。

グリッドBotを設定すると、選択した取引ペア（BTC/USDTなど）の価格帯が、グリッドと呼ばれる複数の等間隔のレベルに分割されます。各グリッドには、下端に買い注文、上端に売り注文があります。価格がこの範囲内で変動すると、Botは価格が下限グリッドまで下落すると自動的に買い、上限グリッドまで上昇すると自動的に売ります。

時間が経つにつれて、1つのグリッドで安く買い、次のグリッドで高く売るという「取引ループ」が作成され、ユーザーは正確な価格変動を予測することなく市場の変動から利益を得ることができます。

主な特徴

● 自動化＆ルールベース：一度設定すると、必要となるBotの介入は最小限になります。

● ボラティリティによる利益：トレンド追随Botと違って、グリッドBotは一方向に偏った動きを必要としません。

● 24時間365日稼働：ユーザーがオフラインの間も継続して運用できます。

● 市場に中立：長期トレンドに関係なく、価格変動から利益を得られるように設計されています。

例

BTCが97,000ドルから103,000ドルの間で取引されているとします。その範囲内に12本のグリッドを持つグリッドBotを設定します。BTCが99,000ドルまで下がると、Botが購入します。価格が10万1000ドルまで回復すると、変動による利益を確保するために売却します。これを数十回もの価格変動に掛け合わせると、複利効果が生まれます。

現物グリッドは、HODLしたり、直感やニュースに基づいて単発の取引を行ったりするのに比べて、市場が不安定で予測不可能な場合は特に、体系的で感情に振り回されない一貫した利益獲得の方法となり得ます。

現物グリッドの使い方とタイミング

現物グリッドBotは、価格が一定の範囲内で頻繁に変動する場合に効果を発揮します。これは、強気でも弱気でもない、横ばいまたは不安定な市場で最も効果的です。

1. 一般的な使用例

● 現物通常 / 通常グリッド：変動を伴う強気相場に最適です。Botはまず、仮想通貨を購入し、価格が上昇するにつれて段階的に売却します。時間の経過とともに、価格変動はステーブルコイン建ての利益に変換されていきます。

● 現物反転グリッド：変動を伴う弱気相場が予想される場合に最適です。Botはまず、仮想通貨を売却し、価格が下落すると買い戻します。これにより、平均価格が下がるにつれて通貨が徐々に蓄積されます。

● 現物中立グリッド：強気トレンドでも弱気トレンドでもない横ばい市場に適しています。Botは仮想通貨とステーブルコインの両方をバランスよく割り当てて運用し、両方の通貨へのエクスポージャーを維持しながら、あらゆる変動から利益を得ることを目指します。

2. ヒントと注意事項

● 価格が設定範囲外（高すぎるか低すぎる）になった場合、Botは一時停止します。つまり、価格が範囲内に戻るまで潜在的な利益を逃す可能性があります。

● 価格が急騰した場合、資産をそのまま保有するよりもグリッド利益が低くなる可能性があります。

● 価格が急激に下落した場合、Botで運用する資産が時間の経過とともに価値が減少していく可能性があります。

3. 使用が最適なケース

● 市場が不安定または保ち合いの状態である。

● 天井や底値を狙わずに受動的に収益を得たい。

● 感情的な取引よりも規則的なアプローチを選択したい。

つまり、トレンドの方向が不明で変動が激しい場合は現物グリッドを使用し、長期的に一方向へのトレンドが明確な市場では現物グリッドの使用を避けましょう。

Bitgetでの現物グリッドBotの使用方法

Bitget現物グリッドBotにアクセスするには、Bitgetアカウントにログインし、「Bot」にカーソルを合わせます。次に、「現物グリッド」をクリックします。もしくは、こちらのBitget現物グリッドBot取引ページにアクセスするだけです。

Bitgetでは、現物グリッド取引Botを2種類の方法で開始できます。Botのパラメーターを完全に制御したい経験豊富なユーザー向けの手動モードと、市場データに基づいてスマートで最適化された設定を希望する初心者や時間をかけたくないトレーダー向けのAI推奨モードです。Botの開始前であれば、いつでもAIと手動の設定を切り替えられます。Botの開始後は、一時停止、停止、またはBotが価格範囲外になるまで、24時間365日稼働し続けます。

以下は、それぞれのオプションの詳細です。

オプション1：AI推奨現物グリッドBotを使用する（簡単にすぐ始める）

グリッド取引が初めての方や、入力を最低限にしてすぐにBotを開始したい方は、AI推奨Botが最も早く開始できる方法です。

ステップ1：取引ペアを選択する

現物グリッドBotの利用可能なリストから、BTC/USDTなどの取引ペアを選択します。モードが「手動」ではなく「AI」に設定されていることを確認してください。

ステップ2：推奨Botを閲覧する

BitgetはROIの高さと人気に基づいてBotを提供しています。Botごとに次の内容が表示されます。

● 30日間のAPY

● リスク選好度（例：保守的、バランス型、積極型）

● 最低投資額

● 推奨期間（例：7～30日間）

● リアルタイムの使用数（同じBotを実行中のユーザー数）

ステップ3：Botを確認して有効化する

Botを選択したら、「利用する」をクリックして投資額を設定します。

● 利用可能な資金に応じて投資額を入力または調整します。システムには、必要最低額と利用可能残高が表示されます。

● Botが停止したときに保有するすべての仮想通貨をステーブルコインに戻す場合は、「終了時に売却」を選択します。

● 資産に対して長期的に強気である場合は、「HODLモード」を有効にします。このモードでは、グリッドによって生成された利益（最小取引サイズを超えている限り）は、利益をUSDTに変換するのではなく、より多くの仮想通貨を蓄積するために使用されます。

すべての設定が完了したら、「作成」をクリックしてBotを起動します。選択されたAI Botに従って、押し目買い / 戻り売り取引が自動的に開始されます。もちろん、リアルタイムでパフォーマンスを監視し、いつでもBotを停止できます。

このオプションは、信頼できるBotの事前設定と過去のパフォーマンス指標を使用して迅速に開始したいユーザーに最適です。

オプション2：手動現物グリッドBotを作成する（カスタムBot）

グリッドBotのあらゆる詳細を細かく制御したいユーザー向けのBitgetの手動モードでは、価格トリガーからトレーリンググリッドまで、高度な設定を利用できます。

ステップ1：取引ペアとグリッドタイプを選択する

BTC/USDTなど、取引したいペアを選択します。次にグリッドの方向を選択します。

● 通常：押し目買い、戻り売り（横ばいまたは上昇市場に適しています）。

● 反転：高値売り、安値で買い戻し（下落市場に適しています）。

● 中立：資産とステーブルコインの両方を管理するバランスの取れたBotです。

ステップ2：グリッドパラメーターを設定する

● 価格帯：Botが動作する最低価格と最高価格を定義します。

● グリッド数：価格範囲を分割する間隔（2～1,000）を選択します。

● グリッド モード：比例間隔（等価格の間隔）または等比間隔（割合ベースの間隔）を選択します。

システムは手数料を差し引いた後のグリッドあたりの利益を見積もります。グリッドに納得したら、投資額（最小額はペアによって異なります。例：500 USDT以上）を入力し、割合スライダーを使用して利用可能な資金の一部を割り当てます。この資本は、グリッド全体に売買注文を出すために使用されます。

ステップ3：高度な設定を調整する（オプションですが強力です）

以下の設定を行って、Botの動作方法と動作タイミングをカスタマイズします。

● 開始条件：「即時トリガー」（確認後すぐにBotを開始）、「価格トリガー」（市場価格が指定水準に達するとBotが開始）、「RSI」/「BOLL」（相対力指数またはボリンジャーバンドの条件が満たされたときに開始）から選択します。

● 終了条件：「事前設定なし」のままにするか、動的終了トリガーとして「RSI」/「BOLL」を選択します。

● 利確/損切：利益または損失が定義した値に達したときにBotを自動的に決済するためのしきい値を設定します。

● スリッページ制御：実行偏差の許容範囲を1%、2%、N/A（制限なし）の間で選択します。

● トレーリンググリッド：グリッド全体を市場のトレンドに合わせて自動的にシフトし、トレンドの状況でより多くの利益を獲得したい場合は、これを有効にします。

● 終了時に売却：Botの終了時に保有しているすべての仮想通貨をステーブルコインに戻すかどうかを選択します。

● HODLモード：トークンを長期的に保有すると予想される場合、この機能により、Botはグリッド利益を基礎となる通貨に自動的に再投資できます（利益のサイズが取引の最小値を満たした場合）。

● 利益の自動振替：これを有効にすると、実現利益がメインアカウントに即座に送金され、Botの有効資本とは別に保管され、再投資が無効になります。

ステップ4：Botを起動する

設定が完了したら、「Botの作成（通常、反転、中立）」をクリックして、カスタムグリッドBotを有効にします。Botは24時間365日市場を監視し、設定したパラメーターに従って売買注文を出します。「運用中」タブからいつでもBotを編集または停止できます。